阿刀田 達磨は、地球の人類の歴史を内観しながらこう呟きはじめた。
過去の宗教に依存していく人々、
何の変革もなしに今があると思っている人々、
我が身の安泰のみために他を排斥する人々、
謝金をしなければ国政を維持することができな人々、
自らの煩悩を燃やし、カルマのままに生きる人々、
今目の前に現れているものが未来に連結することだと見ていない人々、
真実を覆い偽りの中で生きている人々、
妥協とあきらめ、為すべきことをなおざりにしている人々、
誤った教えを信奉し、それすら理解せずに布教している人々、
自分の未来も世界の未来も見えていない人々、
人類を人を正しく導いていると錯覚している人々、
リアルこそ人間そのものであり、そのリアルを見ようとしない人々、
偽りの名声・地位・財産によって心眼が曇らされている人々、
有り得ないことを思い込みそれを得ようと突進している人々、
過去の恩を忘れ飽き足らずに他を求める人々、
飽くなき煩悩に翻弄されながら見境なく生きている人々、
妄念とエネルギーの混乱と対象に支配されながら自分を見失った人々、
その妄念を根源とした想いを完全根絶する。あらゆる妄念から生まれた宗教を、妄念の教えをすべて破壊する。今一瞬のそのときに生じる妄念と悪意、それこそをすべて止滅し、解脱させるところにあらゆる善なる教えは帰結するのだ。宗教根絶教が説くべき論点なのだ。
それが思想マイスター・阿刀田 達磨の決意だ。