子平の研究 最前線
子平の研究が今密かなブームとなっているようだ。
それは、門派の子平、特に明澄透派の隠されていた秘伝が世に現れてしまったからだ。
その重要な核となったのが、今話題の渦中となっている透派初代が書き残したとされる『子平窮通律』という写本である。
筆者もこの写本の衝撃たる事実を最近知ったのだが。
筆者の子平の古典研究によると徐大昇が残した『子平三命通変』が透派子平大法の秘伝を産んだことは、原典の『子平百章歌』の食神歌に子平大法が引用したとみられる文章(四字成語)が出典されていることからも明らかであるが、透派の先代が書かれたとされる『子平修学無学訣』という書物も『子平百章歌』からの引用が多いことは筆者の研究によって既に明らかとなっている。
しかし、初代の『子平窮通律』は初代が書き残した命譜をはじめて書き記したものであり、その中で論じている干支の合冲の問題や五行の強弱についていままで一般に説かれなかった方法が採用されている。
これは、例外的な特殊な命式において採用すべきであり、すべての命式に適応して行くのは無理があると筆者は考えている。これは無学訣においても適応しなければならないと筆者は考えている。
奇門遁甲においてもいままで『奇門大法』の立座派の奇門遁甲は、一般に公開されることはなく、筆者は、その方法を吟味した結果、かなりの的中率があることを発見した。
これは『皇龍』のこれから出る最新バージョンによってはじめて世に出るといって良いだろう。